趣味馬鹿半代記（半代記シリーズ）

趣味馬鹿半代記（東京文献）

利口な人間が自らを馬鹿と称するのは、多少の味がなくもないが、本来、あまり利口でない人間が、私は馬鹿です、といってみたところで、全くそのとおりなのだから、面白くもおかしくもない。抜群の面白さ、見て楽しい本！酒井秀夫のカット45個入り

＜目次＞
I　人物編　
通人・鶯亭金升、掘り出し物、絶交状、「紙魚独語」と「紙魚をつぶす」、永井荷風の死、荷風文学と服装、百かんと漱石、冬の宿、堀口大学先生、仰げば尊し、先生・大勝・奴さん、百花園にて、湯豆腐や、念珠の手、武井武雄さん、郡像寸描
II　人生編
国立病院にて、二十年一場の夢、他山の石、一年有半、退院、兄貴、禅寺にて、覚悟とは、人生意地に感ず、人生意地を通す、父の死、主人
III　趣味編
趣味馬鹿、趣味地獄、ぐれもの、鐔をみがく、ひとこと多かった、読書遍歴、私のたのしみ、古書道楽、古書と酒、限定本の話、当世豆本の話、豆本「BAKAYORO」その他、浅草百願、映画オールド・ファン、傳次郎の通信簿、山中貞雄
＜著者略歴＞
昭和14年国民新聞社入社、昭和42年中日新聞社（東京新聞）退社
＜著書＞
『古書道楽』『浅草』『気焔萬丈』『こけし人形の話』『郷玩』『徳利』『蒐集物語』『赤とんぼ』等多数。趣味誌「寿多袋」を主宰、号は水曜荘主人