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今だから書ける、この本のウラ話<第9回>

今だから書ける、この本のウラ話<第9回>

第9回は、『中国語の基本音義 1300』の著者であるジャーナリストの太田成人さんです。

中国語については、「同じ漢字文化だから、欧米より分かる」からはじまり、数え切れない「思い込み」や「神話」が、いまだに日本人の間に蔓延している。本人たちは無意識で、自分でも気が付いていないので始末が悪い。これからは、中国語が戦後日本の「英語」の位置を占める時代がやって来ている。大抵の人が中学・高校と相当時間学習しても、英字新聞すら読めない失敗を繰り返してはいけない。まず、中国語を「外国語」とし、その構造と文字の仕組みに適った接し方をする姿勢が大切だ。この思いは高校で、「漢文」を習った際に感じて以来、実現できずにいた。仕事上、ニュースを英語と日本語で取材、執筆する作業を長い間やってきて、その思いは一層強くなった。中国元の「二重価格制廃止」以来、中国へは何度も出掛けた。共同通信も日本語、英語配信だけでなく、中国語、朝鮮語配信をはじめている。言葉は入試のためではなく、自分の考えている意志を疎通させるのが目的だ。中国語には日本語にない音声がある。その音は、NHKの番組もあり、すぐに聞くことができる。英語の音声を米軍放送で学んでいたこれまでとは、格段に状況はよくなっているのだ。考えている内容を、すぐにでも中国人に伝えたいと思ったあなたにとって、従来とはアプローチが全く異なる本書は、必ずや“目から鱗”の存在になるであろう。」

原典 : http://www.tokyonew.com/tbs/?p=1067